前川建築の歴史・環境についてを考える
青森県弘前市には多くの前川國男が設計した建築があり、1930年代~1980年代に建設されました。
前川建築の歴史やデザインについては、多くの学びの場が作られ、多くの人・弘前市民が学んできたと思います。
でも、建築環境の分野では前川建築について語られることは少なく、学びの場もないです。
それは、前川建築の環境要素については注目されてこなかったことが大きな要因だと思います。
でも、前川國男の師匠のル・コルビュジェは、ブリーズソレイユ(日射制御)など環境調整手法を提案しています。
前川國男自身も、弘前市役所の大きな庇など環境要素の効果を期待した提案はしているように思います。弘前市のような多雪地域ですので、雪に対しての環境要素は必要不可欠だったと思います。
そんな前川建築の環境について、調べて学びの場を作るために、「前川建築環境測定プロジェクトチーム」を結成しました。
前川建築環境測定チームは以下のことを目標に活動していきます。
■環境の面からも前川建築の歴史を考えて、弘前市の歴史にも新しい視点をつくります!
■前川建築の環境・歴史を学ぶ場としてのシンポジウムを開催します!
■青森・津軽の環境設計手法の参考資料をつくります!
まずは、前川建築の環境測定(温度や明るさなど)をして、
〇前川國男が環境要素を建築に融合したデザインを提案していること
〇そのデザインが環境面で効果的だったこと
を記録として残すことがしたいと思っています。
そして、測定からわかったことは
前川建築の運用の省エネ化のアドバイス
前川建築の改修・保存の際には資料
ホームページを使って学びの場をつくること
など、シンポジウム以外の場所でも様々な活用をするつもりです。
各施設の内容は、随時ホームページで公開をしていきます。
このホームページも前川建築の学びの機会として利用した頂ければ嬉しいです。
また、ご意見やアドバイスなど、気軽にチャットやメールからお問い合わせください。
ご参考にさせて頂ければと思います。